石川県金沢市で行われている第14回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア石川2002」の会場。
10月10日(木)〜14日(月)の4日間にわたり、石川県産業展示館の広大な敷地内で様々なイベントや展示が行われている。
この写真は、そのうちの生涯学習見本市で、この館内に設営されているまなびステージにて3つの模擬授業が行われる。
模擬授業の様子。
<1つ目>流れる水のはたらきがわかる授業
単元名「流れる水のはたらき」
この模擬授業は、静岡大学の堀田先生を中心とした文部科学省e-スクール・プロジェクト「2005年の教室デジタル授業プロジェクト」のメンバーで行われた。
http://horilab.ia.inf.shizuoka.ac.jp/e-school/about.html
子どもたちは、金沢市内にある小学校5年生の有志。模擬授業をする先生は、上記プロジェクトメンバー。というわけで、先生と子どもたちは今日出会ったばかり。授業前には、会場内をいっしょにみてまわりふれあいをしていた。
川への体験活動・実験活動前に行う、どのような視点で取り組んでいけばよいかを子どもたちに考えさせる授業。
このコンテンツは導入部分で活用され、川の源流部から河口までの動画を流し、子どもたちに川をイメージさせている。このコンテンツ数秒で子どもたちの中に川のイメージが出来上がる。くどくどした説明はない。
授業の中では、実際に川からとってきた石も提示している。普段の授業で行われるような学習活動であるが、デジタルコンテンツを事前に提示していることにより、この実物提示がさらに子どもたちの思考に効果的に働くことになる。
ディスプレイのまわりに集まり、デジタルコンテンツを指差しながら子どもたちが話し合いをしている様子。
具体的に見えるものがあることによって、発言が活発になり学習が深まっている。
<2つ目>日本の楽器の音色を味わう授業
この授業では、鑑賞を意識し、普段触れ合う機会のない日本の楽器の音色をデジタルコンテンツを活用している。体験できないことを対象としたデジタルコンテンツ活用の授業である。
この授業では、「音」がデジタルコンテンツである。
この写真は、子どもたちに3つの違う楽器の「音」をきかせている様子。この3つの音のうち日本の楽器はどれかという発問。
子どもたちは3つの「音」をきき、どれが日本の楽器か考える。その中で、もう一度聞きたいという言葉があり、先生は「音」を再生してあげる。デジタルコンテンツを活用しているという利点がここにもあらわれている。
子どもたちの「音」への探求の後、このデジタルコンテンツを提示している。なかなか学校現場で手に入らない実物を提示。
最後は、日本の楽器の演奏している写真をみせながら演奏を流すというデジタルコンテンツの活用を行っていた。
<3つ目>気候の違いから地域の特色に気付く授業
単元名「わたしたちの国土」
導入部分でデジタルコンテンツの1枚の写真を提示したときの子どもたちの様子。目線は写真へ、子どもたちの学びもすぐにスタートしている。
「この写真は何県か?」という発問。
いろいろとイメージがわき、活発な意見が発表された。
この授業でも、デジタルコンテンツが自然な流れの中で取り組まれている。
先生から突然の提案。
この写真の県とTV会議でつながっているという。
このようなテレビ会議の活用も一つのデジタルコンテンツとして自然に活用されている。今までのTV会議のように子どもたちが待っていて、さあ始めるぞというものではなく、自然な学習の流れの中に組み込まれていてとても参考になった。
突然のことだが、前段階の学習活動の延長ということで、TV会議もそんなにぎくしゃくすることなく、子どもたちの学びの一部として活用された。
TV会議後、白地図ソフトを活用して、県の位置の確認。
デジタルコンテンツを活用して発表している子どもの様子。
3つの授業を通して共通していることであるが、実物提示や紙ベースでの提示も授業の中で効果があるほうを選択して行われている。
すべてデジタルコンテンツを活用した授業設定ではなく、子どもたちにとってわかりやすい手段を教師側が選択し、授業の中に組み込んでいく。
一般に行われている普段の授業だが、しかし子どもたちの学びは、デジタルコンテンツによってかなりの効果がある。デジタルコンテンツに振り回されず自然な授業、2005年の教室ではこののような授業がふつうに行われていることが求められるであろう。
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